アメリカから日本はどう見える?海外では何が起こっている? New York Timesを主な情報源に、ファイナンシャル・プランナー中村芳子がパーソナルにコメントします。アメリカ滞在中の平日に更新。
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2013年02月07日 (木) | 編集 |
It’s a Tablet. No, It’s a PC. Surface Pro Is Both.
タブレット?それともノートパソコン? サーフィス・プロは両方だ!
    NYTimes 2013.2.7 By DAVID POGUE

昨年(2012年)秋に、世界の主要国で発売されたのに、日本では見送られたマイクロソフトのタブレット「Surface」。アメリカではもう新しい上位モデル「Surfice Pro」が登場した。悔しい!その使い勝手を、NYTimes の 人気テクノロジー・コラムニストPogue氏がレポートしている。

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MSsurfacepro20120207.jpg

もう何十年もの間、マイクロソフトはWindowsとOfficeというソフトウェアの2つで喰ってきた。何度かハードウェアにも進出しようとしたけど、失敗に終わっている。でも、今度の新しい「Surface Pro」は違う! 今週の土曜日(2013.2/9)発売。マイクロソフト製では(Xbox以来の)大ヒット商品になりそうだ。

今や、タブレットを知らない人はいないよね? 黒いタッチスクリーンのiPadやAndoroidタブレットのことで、本物のWindowsやMacのソフトウェアは使えなくて、ずっとシンプルなAppを使う。つまり本物のコンピュータとはいえない。

ところが、Microsoftは、Surface proでこの壁に挑んだ。タブレットでもコンピュータのソフトを走らせられるはず!(ちなみに、価格は64ギガバイトのモデルで$900、128ギガバイトで$1000)
MSsurfacepro(2)20120207.jpg

Surface Proは、みかけはタブレットだ。タブレットのように使える。片手で持って、もういっぽうの手で操作できる。スタイラスペン(タッチ画面用のペン)でも優雅に使える。

しかし、中身は本格的なウィンドウズ・パソコンだ。ラップトップの高級モデルに使われているのと同じ、インテルのチップが使われていて、冷却用のファンが2つ付いている(静かだ)。つまり、このプロは、ウィンドウズ用の400万種類のプログラムが使える。iTunesとか Photoshop、 Quicken、そしてもちろんWord、Excel、PowerPoint!
Surface Pro は美しい。表面はマットブラックメタル。エッジはステルス・ヘリコプターのように斜めにカットしてある。コネクターにはメモリー拡張のためのメモリーカード・スロットがついている。スクリーンは明るくてきれい。1080p(×1820p)の高解像度だ。しかもテレビやデスクトップのモニターにつない
で画像を見るときは、2550×1440ともっとシャープな画像になる。
USB3.0のジャックがひとつついていて、2つめがパワーコードにある。だから仕事をしながらケータイ電話をチャージできし、そのほか、パソコンに接続できるものなら何でも接続できる。外づけのハードディスクドライブとか、フラッシュ・ドライブ。キーボード、マウス、スピーカー、カメラ、ETC。

おわかりだろうか?つまり、これはPCであってiPadではないのだ。
マイクロソフトはSurface Proに2つの特別なしかけをつくって、タブレットからPCへの切り替えがわずか2秒でできるようにした。。

1つめ。このタブレットにはキックスタンドがついている。薄い金属のフラップ(板状のもの)で閉じると消えるが、仕事をしたり映画を観たりするときには、タブレットをちょうどいい角度に支えてくれる。

2つめ。マイクロソフトのキーボードカバーだ。モデルは2つある。1つはシャツの包装に使われる厚紙ほどの厚さだ。ただし、本物のキーではなく、キーが描かれた板のようなもので、タッチ・カバーと呼ばれる(Surfaceと一緒に買えば$100)。もうひとつのキーボードは、タイプ・カバー($130)で少し厚め、1.2センチほど。こちらは本物のキーでトラックパッドもついている。

どちらのキーボードも強力なマグネットでタブレットに接続される。タブレットとして使うときはどちらのキーボードもくるりと裏側に回してしまえばいい。そうすると自動的にオフになるので、意味不明の文字がタイプされることもない。

そして、これを本物のPCとして使いたいときは、Wedge Touch マウスをつなげる。40ドルのコードレスのウェッジで、使用するAAの電池とほとんど変わらない大きさで、とても感度のいいボタンが付いていて、スクロールも簡単にできる。

ところが先月、自前のブログにこのことを書いたとき、ネガティブな反応がいっぱいあって驚いた。

「それだけ払うんだったら、軽くて性能のいいラップトップを買うな。キーボードもついてるしメモリも大きいし。どうして値段の高いサーフィス・プロを買わなくちゃいけないかわからない」

どうしてかって? サーフィス・プロは、ほとんどのラップトップができないことができるんだよ。たとえば重さはわずか900グラムくらい。タッチスクリーン。クリップボードのように、視覚的に操作することができる。片手に持って使えるからハンディでいろいろな可能性が広がる。(アメリカの)空港での荷物チェックのときに、鞄から出す必要もない(TSAはタブレットは荷物に入れたままでOKといっている)。

「でも、これまでもフルスペックのPCタブレットはあったんじゃない?」と聞くかもしれない。
確かに2つあった。しかし、キックスタンドやキーボードカバーがなかったし、デスクトップへの切り替えに時間がかかった。

確かに、これだけ払うなら、かなりいいラップトップが買える。あるいは、5日間のクルーズとか、グッチのハンドバックとか、牛乳を250ガロン(1000リットル)とか。つまり(ラップトップとサーフィスは)別物なんだ。

サーフィス・プロは早い。フレキシブルで、すばらしくコンパクトだ。これは誰も否定できない。ただし、いくつかの問題点があって、混乱しやすいのも事実。

混乱1:サーフィス・プロはウィンドウズ8だ。これは1つで2種類のOSだ。タブレット用のスタートスクリーンはカラフルな「タイル」が表示される。タイルはいろいろなAppでリアルタイムの情報も表示される(マイクロソフトは、これに名前をつけようとしないが、「タイル・ワールド」と呼ぶことにしよう)。

タイル・ワールドは、ふつうのウィンドウスのデスクトップの下にくっついて隠れている。つまり利用者は、ふたつのウェブ・ブラウザー、2つのコントロールパネル、2つのメール・プログラムという全く違う見栄えのものを使いこなさなくてはいけない。

この奇妙な二重構造は、ふつうのデスクトップでは全く意味をなさないけれど、サーフィスプロではそこそこ理由がある。まあ2つのモードがあって、それぞれ目的が違うわけだ。とはいえ、使いこなすには、新しいことをいろいろ覚えなくちゃいけないから、大変ではある。

混乱2 2つのサーフィス・タブレットがある。ひとつは数ヶ月前に登場した、プロが付かないシンプルな「Surface」だ。こちらは$500。1.5ポンド(750グラム)で厚さ0.4インチ(1センチ)。タイル・ワールドだけ-フルスクリーンで単純なAppだけしか使えず、ウィンドウズのソフトウェアは使えない。こちらを買う意味はほとんどない。パソコン用のソフトウェアが使えないなら、30万本のAppが使えるiPadを買うほうがよほどいい。

Surface Proは厚くて重い(1.2センチ、900グラム)。だが、素晴らしいことにタイルワールドのアップも昔からのウィンドウズ・プログラムも両方使いこなせる。使える場面がぐんと広がる。

残念ながら、混乱だけがSurfaceの弱点じゃない。スピーカーはパワーがやや弱い。スクリーンやキーボードは、ラップトップよりひとまわり小さい。パワーコードのマグネットは(以前のよりは良くなっがた)しゅっちゅうはずれていらいらさせられる。

それから気をつけたいのは、64ギガのベースモデルでは、65%をWindowsが占めてしまって、23ギガしか使えないということ。128ギガモデルでも、自由に使えるのは83ギガだ。これは痛い。

いちばんのがっかりはバッテリーだ、マイクロソフトは、プロのバッテリーは旧(プロじゃない)モデルの約半分、つまり4.5時間くらいと発表しているが、これはラッキーなケース。私の経験では1回のチャージでせいぜい3.5時間だ。インテルのi5プロセッサーを搭載した、900グラムで1.2センチ厚さのラップトップがほかにないのは、これが理由だろう。(電力消費が大きい?)

というわけで、結局のところ、Surface Pro は万人向きではない。現時点でもそうだし、これからもそうだろう。

とはいえ、マイクロソフトがこのモデルで達成したことは、かなりすごい。サーフィス・プロは、重要なコンセプトだ。新しいカテゴリーといってもいい。これがぴったりくる人がたくさんいるはずだ。サイズにおいても、重さ、スピード、ソフトウェアでも、ほかのマシンができなかったことをやってのけて光を放っている。レストランのテーブルでで使っても(たぶん、それほど)違和感はないし、列に並んでいるときに、片手で持ってKinde Book を読むこともできる。

それに、ほら、飛行機のトレイ・テーブルの上で使うのにぴったり。お隣さん、ゆっくりくつろいで下さい。わたしはこの仕事、片付けちゃいますから。
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テーマ:タブレットPC
ジャンル:コンピュータ
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この記事へのコメント
はじめまして。著書拝読しております。
中村先生、はじめまして。現在30歳の♀です。
二年程前に先生の著書『20代のいま、やっておくべきお金のこと』『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』を手にとり、以来、奮闘しております。
かなり、金銭関係は苦手なのですが、結婚の予定もあるので最近はさらに勉強を深めております。
自分のブログでも、経過を記していこうと考えています。

中村先生のブログを見つける事が出来感激しております。これからも更新楽しみにしております。
こちらのコメント欄からで失礼致しました。
2013/02/08(Fri) 01:23 | URL  | PN:枕 あおい #-[ 編集]
Re: はじめまして。著書拝読しております。
あおいさん。メッセージありがとうございます。
ブログも拝見しました。まもなく結婚されるのかしら。おめでとうございますございます。
拙著「結婚したらやっておくべきお金のこと」お役に立つと思います。いちど見てみてください。
鍼灸師の資格をお持ち? ああ、治療していただきたい! 重症の首肩こりです(^-^)
2013/02/08(Fri) 13:33 | URL  | 中村芳子 #-[ 編集]
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