アメリカから日本はどう見える?海外では何が起こっている? New York Timesを主な情報源に、ファイナンシャル・プランナー中村芳子がパーソナルにコメントします。アメリカ滞在中の平日に更新。
2013年01月23日 (水) | 編集 |
A Cat’s 200-Mile Trek Home Leaves Scientists Guessing
猫のホーリー どうやって300キロも帰ってきたの?
2013年1月20日 NYTimes By PAM BELLUCK

旅行先で迷子になった猫が、2ヵ月後に、約200マイル離れた自宅に戻ってきた。いったいどうやって?
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大旅行を終えて飼い主に抱かれるホーリー
11月、フロリダのデイトナビーチで、飼い主のリッチャー・ジェイコブとボニーからはぐれてしまった4歳のぶち猫のホーリー。大晦日の夜に、ウェストパームビーチにあるリッチャー家から1マイルほどのところで見つけられたときには、やせこけて弱っていた。この長い旅行に科学者も驚いている。

「似ている別の猫じゃないのか?」とも疑われた。猫をなくした飼い主が、別の猫をいなくなった猫だと思い込むのはよくある話だからだ。しかし、ホーリーの場合は事前に埋め込まれていたマイクロチップのおかげで、間違いなく本人(猫)だと確認された。

ある専門家は「もちろんそういう話があることは信じます。でも説明のしようがない」と語る。「おそらく、特別に地理感覚がいいとか、動物的な感覚が強いとか、獲物をとるのがうまいとか、が関係しているんでしょうけれど、それを証明するものがない」

猫の方向感覚について、科学的仮説などはほとんどない。移動型の生物、渡り鳥や亀などについての研究はかなり行われていて、臭覚や太陽の角度を認識することが知られている。
犬が長い距離を歩いて自宅に戻る話は時々耳にする。祖先の狼の本能を受け継いでいるからだといわれる。しかし、よくある理由は、犬を旅行先に連れて行く人が多いからかもしれない。

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フロリダのDaytona Beachで飼い主とはぐれたホーリーは、約300キロを旅してWest Palmの自宅近くまで戻ってきた
猫は眺めと臭いで、土地を覚えるといわれる。ある専門家は「もしかしたら、鋭い嗅覚が、北からの空気に松の臭いをかいで、南に向かって歩き続けたのかもしれない」という。別の専門家は、「フロリダの海岸風景を覚えていた猫が、I-95の道路を右に、海岸を左に見ながらひたすら歩き続けたのかもしれない。でも、たくさんの猫を使って、あちこちに連れて行きどうやって家に帰るかを研究する人はいないだろう」と語る。

とはいえ、世界には、長い距離を旅して自宅に帰った猫の話はいくつかある。
アニマル・プラネット(テレビ局)の「地獄から還ってきた猫(My Cat From Hell)」という番組のホストをつとめるジャクソン・ギャラクシー氏は、自分の経験をこう話している。「コロラド州のボールダーに住んでいるとき、ひとつの町を超えたところに引っ越したのですが、家猫のラビが行方不明になってしまった。そして10日後に以前住んでいた家に姿を現したんだ」

タボール教授によると、信頼できる話として次のような例がある。
・ムルカ(ロシアのぶち猫)、1989年に飼い主の母親の家があるボロネスから、モスクワの自宅まで325マイル(520キロ)戻ってきた。
・ニンジャは、1997年に家族がユタ州のファーミントンからワシントン州のミルクリークに引っ越したとき、以前の家へ帰っていった。
・ホゥイー(ペルシャ猫・家猫)は1978年に旅行出た家族が預けた親戚の家から抜け出して、1000マイル(1600キロ)はなれた自宅に戻った。
しかしいくつかの例を挙げても、どうやって帰ったか、を説明するのは不可能だ

フロリダのホーリーの話に戻ろう。途中で誰かが車に乗せてやったのではないか、とも考えられたが、猫の足の様子から、少なくともそのほとんどの距離を自分で歩いてきたことがわかる。

リッチャーさんは「ホーリーの足の肉球からは血が流れていました。爪もへんなふうに割れていました。前爪はちゃんととがっていましたが後ろの爪はほとんどありませんでした」猫が長距離を歩くと爪がそういう状態になることは科学者も指摘している。それに、体重も以前の13.5ポンド(約6キロ)から7ポンド(3.2キロ)に減っていた。

リッチャー夫妻(ジェイコブさん70歳 ボニーさん63歳)は退職後、1年前ほどからホーリーをつれて旅行にいくようになった。ホテルでもキャビンでも車の中でもホーリーは問題おを起こさなかった。

ところが、デイトナのでGood Sam R.V. Rallyでキャンプをしていた11月のある夜、ホーリーは夜にドアを開けた隙に出て行ってしまった。キャンプ場は3000台くらいのモーターハウスがあり、次の日の夜には花火もあった。猫はずいぶん遠くまで行ってしまったようだ。夫妻は数日間あちこち探し回り、チラシを配ったりしたが見つからず、諦めて家に帰った。

2週間後に、アニマル・レスキューの人から、デイトナの後ろでホーリーに似た猫を見かけたという電話があった。

そして大晦日。バーブ・マツォラさん(52)はウェスト・パーム・ビーチ自宅の裏庭で1匹の猫を見つけた。弱っていて立っているやっとで、満足に鳴くこともできない様子だっただという。6日間の間、彼女と子ども達は猫の世話をした。餌をやり猫用のミルクも与えた。慣れてきた猫はやっと家の中に入ってきた。

マツォラ家では猫に「ああ無情」からとって「コゼット」と名前をつけた。そして獣医のところに連れて行った。「猫は痩せすぎて脱水状態だった。長く歩いたせいで足を傷つけ爪も割れていた。でも幸いなことに、寄生虫はなくウィルスにも感染していなかった。知らない人間達に囲まれておびえていたので、誰かの車に乗せてももらったとは思えない。きっとずっと歩いてきたのだと思う」と獣医は語った。

病院で、マツォラさんは「本当は聞きたくなかったんですけど、先生に勇気を振り絞って尋ねました。猫にマイクロチップはついてませんかって」そして、それが見つかったとき彼女は泣き出してしまった。

ホーリーに再会したとき、リッチャー夫妻も泣いた。猫は飼い主を見ると、あっという間にリラックスして肩に抱き上げられた。

めでたし、めでたし。
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テーマ:アメリカ生活
ジャンル:海外情報
コメント
この記事へのコメント
本当に良かったです、、猫は頑張って歩いたんですね

マイクロチップがあってよかったと思いました
2013/05/01(Wed) 22:13 | URL  | A #/WmAVJZg[ 編集]
ええ、本当に。うちも猫飼ってるからわかる。
2013/05/02(Thu) 06:38 | URL  | No Name #-[ 編集]
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